ArchiCADを搭載するPCのスペックについては、高スペックのほうがいいことは間違いありませんが、導入時のコストも限られることが多いので、どの程度のスペックを導入すればいいか悩ましく、PC部品であるビデオカードの選定についても同様のことが言えると思います。
この記事では、GRAPHISOFTが推奨するおすすめのビデオカードを紹介しています。
記事末尾では、筆者のPCスペックも、ご参考までに記載いたします。
ARCHICADでおすすめのビデオカードとは?
結論から言うと、ArchiCAD21のヘルプページに、以下のように明記されています。
Nvidia社の Nvidia Quadro K, M and P シリーズのビデオカードドライバ。この製品ラインは、GRAPHISOFTでARCHICAD 21用に推奨しています。
AMD社のAMD FirePro V, W and Radeon Pro WX シリーズのビデオカードドライバ。この製品ラインも、GRAPHISOFTでARCHICAD 21用に推奨しています。
ARCHICAD 21 推奨ビデオカード Graphisoft Help Center
GeForceなどのゲーム用カードよりもQuadroなどのハイエンド用ビデオカードを推奨しており、理由について、同じページに以下のように記載があります。
「プロフェッショナル用」と「ゲーム用」ビデオカード
ARCHICAD 21 推奨ビデオカード Graphisoft Help Center
グラフィックカードメーカーは通常、「ゲーマー」向けと「プロフェッショナルユーザー」向けの異なる製品ラインを用意しています。ハードウェアのセットアップはどちらもほぼ同じで、主な違いはファームウェアとドライバにあります。「ゲーマー」向けカード(Nvidia GeForceやAMD/ATI Radeonなど)は、3Dゲーム用に最適化されており、画質よりも速度が優先されます。一般的には、ゲームの3Dモデルはポリゴン数が少なくテクスチャが適用されていますが、CADモデルはポリゴン数が多く、ワイヤフレームの静止画像やシェーディングされたモデルの画質がナビゲーション速度よりも優先されます。また、プロフェッショナル向けカードのメモリは複数のアプリケーションウィンドウを使用するように最適化されていますが、ゲーム向けはそうではありません。
WindowsPCの場合は、ビデオカードは、GeForceなどのゲーム用ではなく、Quadroなどのプロフェッショナル用がベスト
つまり、ArchiCADを仕事で使うPCに対しては、Windowsの場合、Quadroなどのプロフェッショナル用がベストということになります。
新規でArchiCAD用PCの検討をする場合、ビデオカードに関しては、まずは、プロフェッショナル用前提で選定を進めておくと間違いがないか思います。
↑隈研吾建築都市設計事務所でも使用されているという、ハイエンド向けグラフィックボード↑
ちなみに筆者はArchiCAD用PCでQuadro K2200を使用しており、そこそこ問題はなく動作しています。
おそらく、欲を言えばもっとハイエンドのビデオカードがいいのでしょうが、ArchiCADを本格的に動作させるPCとして、ストレスなく作業を行う上で、最低ラインはクリアしているスペックかと思っています。
↑筆者PC搭載と同等程度のグラフィックボード。5,000~10,000㎡程度の規模の建物なら工夫次第で使っていけるレベルです↑
以下に、筆者の使用しているPCのスペックを上げておきます。一度メモリーを増量し、16GB→32GBにしました。以下の構成でそこそこ動いております。
項目 | 筆者使用のPCの性能 |
---|---|
エディション | windows 10 pro |
プロセッサ | Intel Xeon CPU E3-1270 v5 @ 3.60GHz 3.60GHz |
実装RAM | 32.0 GB |
ビデオカード | NVIDIA Quadro K2200 |
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