建築設計時に使える、角ダクト ⇔ 丸ダクトのワンクリック面積換算ツールです。
丸ダクト→角ダクトへの変更は、単純に同じ断面積にすればいいというものではありません。
また、同じ断面積を持つ角ダクト同士でも扁平率によって風量算定に使える言わば「有効断面積」は異なります。
同等の風量(能力)を確保しつつダクトサイズの変更を検討したいときにこのツールで簡単に当たりをつけることができます。
入力と計算結果
以下の入力欄のいずれか2箇所に任意の数値を入力し、必要寸法を確認できます。
単位は、長さがcm
、面積がcm2
です。
計算式
計算式は以下のとおりです。
Φ = 1.3×(a×b)^0.625÷(a+b)^0.25
このツールの使い所
対象者:
意匠設計者、(設備設計者)
使い所:
特に天井を張らずにダクトが露出になるときや、ペリメーターの腰壁にダクトを仕込むときなど、建築と意匠が密接に関わるときにこのツールは役立ちます。
数センチレベルでの意匠と設備との調整が必要になるとき、意匠設計者の方で予めダクト寸法等の当たりをつけておいて設備設計者に確認を取ることで円滑に、かつ精度を高く寸法設定をおこなうことが可能になります。
具体的なケースとしては、例えば設備設計者からのダクト径Φ300という要求に対して、ペリメーターの腰壁200の奥行き内で納めたいときのH方向の角ダクト寸法を求めることができます。また、それが現実的ではない場合、ではどの程度の奥行きが現実的なのか、ツールを使いながらトライアンドエラーで意匠設計者自身で検討を行えます。
出典
新 やさしい局排設計教室―作業環境改善技術と換気の知識 第7版 (2019/2/1)
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免責事項
このツールは、あくまで意匠設計者と設備設計者・施工者とのコミュニケーションを加速させるためのものです。実際のダクトサイズ選定に際しては、設備設計者の了解のもと、設計者ご自身の責任によって行ってください。
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