ライノビギナーからグラスホッパー実務者まで。レベル別おすすめ書籍の紹介

ライノセラスで建築設計をはじめようと思ったとき、何から始めたらいいでしょうか?
筆者がライノを始めるならこれをまずはじめに読んでおけばよかったなと、今になって思う、ライノのおすすめサイト、書籍を紹介します。

建築学生・初級~ガチ実務設計まで建築設計のレベル別に紹介しています。

20.05.09 追記:
アクセスが多かったため、わかりやすく構成し直しました。

【建築学生~】ライノセラスで建築設計を始めるときの超入門書籍!!

建築学生の時点でライノセラスをはじめようとしている方、
ライノってどんなものか、知りたい方には、

Rhinoceros+Grasshopper 建築デザイン実践ハンドブック

がおすすめです。

国内で最もデジタルデザインを建築で推し進めている建築設計事務所の一つであるnoiz architectsが執筆されている書籍です。

前半がライノセラス本体の解説があり、後半は、ライノセラスを使う上で必ずセットで語られる、グラスホッパーというプラグインにページが割かれています。
価格はチュートリアル本の中では比較的安めで、内容は他のチュートリアル本に比べると軽めな印象です。
本書の場合、それが非常にポジティブに働いていて、ライノとグラスホッパーでどんなことが可能なのか、非常に明瞭に書かれていて、完全初心者でもなにかやってみよう、とモチベーションが上がる、そんな素敵な書籍です。
学生の方はもちろん、社会人の方も、手元に置いておくと何かと助かると思います。

(筆者も、Grasshopperの根本的なデータの取り扱い基礎のページを今でもよく見返すことがあるバイブル的な書籍です。)

本書については、以前第三版発売時に記事にしたことがあるので、そちらもご覧ください。

グラスホッパーで何ができるかが網羅的に分かる中級編

noizの本でライノが比較的理解できたら、早めにグラスホッパーに進んでしまいましょう。
グラスホッパーのおすすめ本です。

Parametric Design with Grasshopper 増補改訂版 建築/プロダクトのための、Grasshopperクックブック

ライノを始めようと思った方は、おそらくグラスホッパーを使いたいからだと思いますし、個人的にもライノは程々にしてグラスホッパーに早めに移行することをおすすめします。

(ライノで色々できるようになるとGHに手を出しづらくなり、それではもったいないので。。)

じゃあ、グラスホッパーで何ができるのか?という問いに答えてくれるのが本書です。

クックブックというだけあって、56種類のサンプルが用意されており、データもダウンロードできます。サンプルはどれもパラメトリックデザインといえばコレ、というような定番のものが用意されています。
Google検索などではよく見たことがあるけど、実際このカタチはどうやるんだ?というものがサンプル付きで作れるようになります。

著者の石津氏、堀川氏はどちらもデジタル界隈では有名な方ですね。
こちらも第二版までが出ています。
Kindle版のほうが価格が低くておすすめです。

ライノ・グラスホッパー中級~上級者+実務者向けはこちら

最後はグラスホッパー中級~上級者向けです。

コンピュテーショナル・モデリング 入門から応用 Grasshopper × スクリプトで極めるアルゴリズミック・デザイン

実務でライノやグラスホッパーを使いだしていくと、データの扱い方や曲面モデルの作成方法を理解して行く必要が出てきます。

本書は、より実戦に寄せた書籍になります。

著者は、中島淳雄氏と髙木秀太氏の共著となっています。
中嶋氏は、Rhinocerosの日本代理店アプリクラフトの代表をされてる方ですね。ライノど真ん中の方と言えると思います。
髙木氏は、建築テック系の事務所を主宰されてる、ガチ実務の方です。

こちらもサンプルが豊富で、出版元のアプリクラフトのサイトには、動画での解説も用意されています。

本書については、別の記事で詳しくレビューしていますので、そちらもご覧ください。

おそらく、中級~上級者になるとほぼ独学でネットで調べたりして開拓していくことになると思いますが、本書はその基礎として手元においておくと非常に役立つのではないでしょうか。
こちらもKindle版あり。

どれも建築実務者・経験者の書籍

こうして、三冊を見ていると、どれも建築の実務経験者だったり、実際に実務をされている方だったりします。
今実務をしてる私が見ても、どの本も、本のデザインやデータの作り方を取ってみても、いわゆる「わかりみが深い」感じがします。
個人的にはそれも結構大事と思っていて、その感じというのは、割と課題や実務に結びつけやすさに繋がるのではないかなあと思っています。

以上、『ライノビギナーからグラスホッパー実務者まで。レベル別おすすめ書籍の紹介』でした。

今後建築業界の主流となるBIMソフトのひとつであるARCHICAD関連のレベル別の書籍紹介は、以下の記事で紹介しています。
建築を学び始めた学生の方はぜひこちらもチェックしてみてください。

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